インフルエンザを未然に防ぐ食生活

健康管理士の河村です。
年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか。
年末年始に帰省や予定を入れられていて、ご自身がインフルエンザになった、家族がインフルエンザになったなどで、予定をキャンセルされたというお話をちらほらお聞きしました。

さて、ここで改めてインフルエンザについてのお話です。

例年11月下旬頃から流行りはじめ、1~3月がビークになるインフルエンザ。
インフルエンザウイルスによって引き起こされる急性の呼吸器感染症で、一般的な風邪と似ていますが、インフルエンザの方は症状が重く、乳幼児や高齢者では重症化することもあります。

症状は、風邪よりも高熱が出て、咳、くしゃみ、鼻水、喉の痛みだけでなく、関節の痛みや筋肉痛などを伴い、全身に倦怠感が現れます。
潜伏期間は1~4日で、多くの場合には1週間程度で治ることが多いとされています。

そんなインフルエンザ、主な感染経路は、感染した人のくしゃみや咳などによる飛沫感染、ドアノブやつり革などウイルスが付いたものに触れ、感染する接触感染があります。

やはり感染してしまえば、仕事や予定に影響するだけでなく、高熱などで健康な人でもこたえてしまいます。

インフルエンザ予防にはどうしたらいいのでしょうか。

寒さで体温や抵抗力を落とさないよう日々の食事から摂取するポイントをお伝えします。

ビタミンA、C、D、Eの摂取が必須となります。

まずは、ビタミンA、C、E。
読んで字のごとく、ビタミンエース(ace)とも呼ばれており、いずれのビタミンも抗酸化力が高く免疫力を高める栄養素です。

ビタミンA(β-カロテン)は、喉や鼻の粘膜のウイルスに対するバリア機能を高めます。
ビタミンCは、抵抗力を高めてウイルスや細菌から守ってくれます。
ビタミンEは白血球やリンパ球の働きを助け、免疫力を高めてくれる性質があります。

ビタミンA、C、Eが摂取しやすい食べ物は、下記の通りです。
ビタミンA:人参、かぼちゃ、ほうれん草、トマト、うなぎ、レバーなど
ビタミンC:ブロッコリー、ピーマン、アスパラ、トマト、じゃがいもなど
ビタミンE:かぼちゃ、アボカド、アーモンド、サバなど

次に免疫細胞を活性化する働きがあるビタミンD。ビタミンDは太陽の光が皮膚に当たることで皮膚でも合成されていますが、冬場の日照時間の少ない時には不足しがちになるため食事から補うことが必要です。
ビタミンDを摂取しやすい食べ物は、魚介類(サケやサバ、イクラ)、きのこ類(干し椎茸、乾燥キクラゲ、しめじなど)です。

いかがでしたか。

日々、食生活に気を配ることで、インフルエンザ予防ができるかもしれません。
まだまだ続く冬を、ぜひ日頃の食事で乗り切りましょう。