手術室並みのクオリティ、機内の空気

飛行機の機内はどうしても密室のイメージが強く、新型コロナウイルスの感染拡大前でも、機内に入ると同時にマスクを着用される方をよく見受けられます。

あまり知られていませんでしたが、実は皆様のオフィスより断然空気循環は優れています。
通常、部屋の空気が入れ替わるのに窓を全開して10~15分かかります。
なんと、機内の空気が入れ替わる速さは3~4分程で、オフィスビルや列車よりも優れています。
これは病院の手術室に匹敵します。
また機内で循環する空気を清潔に保つため、空気中のあらゆる塵、ウイルス、真菌、バクテリアを99.997%除去する超微細フィルター(HEPA)が装備されています。

この換気のシステムは航空会社に関わらず(格安航空会社からだから搭載されていない訳ではない)、ほぼすべての飛行機に搭載されています。

ちなみにコクピットの空気はさらに1分ほど早く入れ替わります。
正確な判断が必要になるパイロットには、常に新鮮な空気が供給されているそうです。

この空気の入れ替わる流動調節は、コクピット内で客室の調整も行われます。
多くの乗客が搭乗している時や、コロナ禍のこの時期は特に流動調節を強めに設定されている航空会社もあるそうです。